独立することを伝えた時、その時の社長に「地元のため? お前なんかに何ができる? 出来るものならやってみろ!」と怒鳴られました。

その時、『お世話になりました』と頭を下げるだけで、返す言葉が出てきませんでした。自分でも何が出来ると聞かれたら自信も確信もなかったから…。

でも今はわかるの。何が出来るかじゃなくて、何かをやりたいと一人でもいいからこんな小さな事業所に出会えたことを喜んでくれる人がいたら、認めてくれる人がいたら、それでいいのです。こんな小さな私が誰かの生きる力になれることを実感させてくれるこの仕事を私は天職だと思っているから。

 

一人の利用者さんが半年の一片の定期入院から帰ってきました。迎えに行った私に、病院のケースワーカーさんがこういってくれました。

「退院した時の血液検査結果と特に変わりはなく、その他の体況も良好です。在宅でこんなに元気でいられるなんて、○○ちゃんは幸せだねってナースたちとも話したんですよ。大変でしたね。」って。

ありがたくて、うれしくて、涙がでそうでした。

その時、私の口をついて出た言葉…

「いえ、これが出来なければ私、独立した意味がないんです!」

そうです。聞かれてもうまく言えなかったけど、これが私のしたいことです。

 

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「障害者・高齢者だから、すぐ施設」じゃなくて、本人や家族と信頼しあい協力し合って、在宅生活を支えるお手伝いをする。それが私のやりたいこと。

まだまだ非力だけど、職員、支えてくださる福祉関係の皆さん、励ましてくれる友達・仲間、家のことほったらかしでも支えてくれる家族、みんなに感謝です。

 

ありがとう。